英語圏、虫の音は雑音扱い?!
もうすっかり夏ですね。
ご近所から
「じー、じー♪」とセミが鳴く声が聞こえてきます。
セミは英語で cicada (スィケイダ) 。
「じー、じー」「ミーンミーン」に相当する語はないんだそう。
虫の声は雑音扱いだから。
ちょうど先週firefly(ホタル)を見に行って、
感動して帰ってきたのですが、
そのとき調べたサイトに、
「ホタルにこんなに風情を感じるのは日本人だけ。
外国では単なる光る虫、程度の扱い」 だって。
まぁ、暑い夏にあぶらゼミの声を聞いて「風情あるな」とは
よほど冷房の効いたところでアイスでも食べてなきゃ
無理なのかもしれないけど。
でも、夏の終わりに聞く「つくつくほうし」は
涼しさや、一抹のさみしさを感じられて
好きな方も多いのでは?
身の回りの虫たちに季節を感じたり、
それをわざわざ見に行ったりするのって
日本人ならではの価値観なのかな。
外国のことを知ったからこそ、なおさら強く感じます。
虫の音から「国際理解」なんて
ちょっと大げさな気もしますが、
あるひとつの事柄にもいろいろな見方があるのだと知って、
じゃあ自分はどうなのか、と振り返ることって
すごく大切なことだと思います。
今や外国籍のクラスメイトだって普通にいたりする時代。
欧米や中国・韓国の人だけじゃなくって
ブラジルの人だったり、インドネシアやインド、
イスラム圏の人もいる。
同じ考えの人、同じ人種だけでかたまっていてもよくない。
そんなことは分かってる。
でも、自分とは違う考え方を理解するのって
とっても難しい。
相手を理解する=歩み寄り だから。
自分ばかり歩み寄ってばかりじゃ、負けそうな気もする。
相手に歩み寄る優しさと
その上で両方にとってベターな方法を主張し、
交渉しながら引き出せる強さやしたたかさを持った人こそ
よりよい状況を作りだせるんだろうなぁ。
子ども達に英語を教えながら
忘れてはいけない視点だと考えています。